Japanese Reading (59) - How Japanese Women Look at Marriage

<< 日本の女性の結婚観 >>
 日本(にほん)結婚率(けっこんりつ)(たか)(くに)だと()われている。(たし)かに、「結婚(けっこん)して半人前(はんにんまえ)(*1)()どもを()って一人前(いちにんまえ)(*2)」とも()われ、結婚(けっこん)して()どもを()つことは、(ひと)一生(いっしょう)(なか)でも大変(たいへん)重要(じゅうよう)で、また、当然(とうぜん)のことだと認識(にんしき)されてきた。さらに、結婚(けっこん)することにより、法的(ほうてき)にも経済的(けいざいてき)にも有利(ゆうり)になるという側面(そくめん)もある。
 ところが、1980年代(ねんだい)後半(こうはん)から、マスコミでは、しばしば男性(だんせい)結婚難(けっこんなん)(かん)する問題(もんだい)()()げられるようになった。この問題(もんだい)一番(いちばん)原因(げんいん)は、20(だい)から30(だい)(なか)ばの女性(じょせい)が、同世代(どうせだい)男性(だんせい)より(すく)ないことである。しかし、それと(なら)んで重要(じゅうよう)だと(おも)われるのは、(わか)女性(じょせい)結婚(けっこん)をしたがらなくなったことである。この現象(げんしょう)は「非婚(ひこん)」という流行(りゅうこう)()まで()んだ。「非婚(ひこん)」とは、無理(むり)結婚(けっこん)せずに独身(どくしん)(えら)ぶことを意味(いみ)していて、「未婚(みこん)」とは(ちが)う。
 女性(じょせい)がこう(かんが)えるようになった背景(はいけい)には、女性(じょせい)社会進出(しゃかいしんしゅつ)がある。従来(じゅうらい)日本型(にほんがた)結婚(けっこん)は、男性(だんせい)が「(よめ)をもらう」ということであった。そして女性(じょせい)は、(とつ)(さき)家事(かじ)育児(いくじ)専念(せんねん)し、(おっと)に「(やしな)ってもらう」のが普通(ふつう)だった。そのため、「(おとこ)仕事(しごと)(おんな)家事(かじ)」という(かんが)えが(いま)でも(のこ)っており、女性(じょせい)はたとえ(そと)(はたら)いていても、家事(かじ)全部(ぜんぶ)やらなければならないと(かんが)える(ひと)(すく)なくない。女性(じょせい)が「結婚(けっこん)」と「仕事(しごと)」や「自分(じぶん)自由(じゆう)にできる時間(じかん)」を両立(りょうりつ)させようとすると、(おお)きな負担(ふたん)()いられることになる。それで、最近(さいきん)職業(しょくぎょう)()女性(じょせい)たちは、このような結婚(けっこん)疑問(ぎもん)()つようになった。自分(じぶん)興味(きょうみ)()っている仕事(しごと)や、せっかく()()れた経済的(けいざいてき)にも時間的(じかんてき)にも余裕(よゆう)のある自由(じゆう)生活(せいかつ)を、そのような負担(ふたん)のある結婚生活(けっこんせいかつ)のために簡単(かんたん)にあきらめることはできない、と(かんが)えるようになったのである。
 こういう女性(じょせい)(あたら)しい結婚観(けっこんかん)は、かなり定着(ていちゃく)してきたように(おも)われる。実際(じっさい)には、一生(いっしょう)結婚(けっこん)するつもりはないと()女性(じょせい)は、まだ(すく)ない。しかし、自分(じぶん)納得(なっとく)できる結婚(けっこん)生活(せいかつ)(おく)れる相手(あいて)()つからない(かぎ)結婚(けっこん)しない、と()女性(じょせい)()えていることは(たし)かである。今後(こんご)社会(しゃかい)変化(へんか)するにつれて、結婚(けっこん)意味(いみ)男女(だんじょ)役割分担<(やくわりぶんたん)などについて、女性(じょせい)だけでなく、男性(だんせい)もより積極的(せっきょくてき)(かんが)えていかなければならないことは()うまでもない。(関連文(かんれんぶん))
<< 結婚相手との出会いと結婚年齢 >>  1940年代(ねんだい)には結婚(けっこん)する(ひと)(やく)7(わり)見合(みあ)結婚(けっこん)をしていましたが、2003(ねん)ではお見合(みあ)いで結婚(けっこん)する(ひと)は7%にまで減少(げんしょう)しました。夫婦(ふうふ)()()ったきっかけでいちばん(おお)いのは「職場(しょくば)仕事(しごと)関係(かんけい)」で全体(ぜんたい)の3(ぶん)の1を()めています。()いで「友人(ゆうじん)兄弟姉妹(きょうだいしまい)(つう)じて」((やく)3(わり))、「学校(がっこう)で」((やく)1(わり))と日常的(にちじょうてき)()での出会(であ)いが(おお)くなってきています*1。また、1950(ねん)には結婚(けっこん)平均年齢(へいきんねんれい)男性(だんせい)25.9(さい)女性(じょせい)23(さい)であったのに(たい)し、2002(ねん)調査(ちょうさ)では男性(だんせい)29.1(さい)女性(じょせい)27.4(さい)晩婚化(ばんこんか)結婚年齢(けっこんねんれい)(おそ)くなること)が(すす)んできています*2

〔 データ〕:

  1. 国立社会保障(こくりつしゃかいほしょう)人口問題研究所(じんこうもんだいけんきゅうしょ)(だい)12(かい)出生(しゅっしょう)動向(どうこう)基本調査(きほんちょうさ) 結婚(けっこん)出産(しゅっさん)(かん)する全国調査(ぜんこくちょうさ) 夫婦調査(ふうふちょうさ)結果概要(けっかがいよう)
  2. 厚生労働省(こうせいろうどうしょう)人口動態調査(じんこうどうたいちょうさ) 平成(へいせい)14(ねん)
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<< 家事の分担 >>  日本(にほん)では「男性(だんせい)(そと)(はたら)家族(かぞく)(やしな)う。女性(じょせい)家庭(かてい)(いえ)(まも)る」と()われてほとんどの家事(かじ)女性(じょせい)(にな)ってきました。しかし、1970(ねん)ごろから仕事(しごと)()女性(じょせい)()え、以前(いぜん)(くら)べると男性(だんせい)家事(かじ)時間(じかん)()えてきています。とは()っても、2001年度(ねんど)調査(ちょうさ)によると20(さい)以上(いじょう)(ひと)が1(にち)のうちに家事(かじ)をおこなう時間(じかん)は、男性(だんせい)(やく)35(ふん)なのに(たい)女性(じょせい)(やく)4時間(じかん)(やく)8(ばい)*1現在(げんざい)でも家事(かじ)(おお)くは女性(じょせい)がおこなっていることがわかります。結婚(けっこん)している家庭(かてい)(やく)8(わり)では、「掃除(そうじ)」、「食事(しょくじ)のしたく」、「食後(しょくご)(あと)かたづけ、食器(しょっき)(あら)い」は女性(じょせい)がおこなっていると(こた)えています*2

〔 データ〕:

  1. 平成(へいせい)13(ねん)社会生活(しゃかいせいかつ)基本調査(きほんちょうさ)
  2. 内閣府(ないかくふ)男女共同参画社会(だんじょきょうどうさんかくしゃかい)(かん)する世論調査(よろんちょうさ)平成(へいせい)14(ねん)7(がつ))」
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Sharing Housework

In Japan, as expressed in the aphorism, "The man goes out to work to support the family; the woman stays at home to protect it," traditionally housework was considered to be a woman's job. However, since 1970 the number of working women has increased and the time men spend at house work has increased. However, according to a survey taken in 2001, of the number of hours spent in housework per day, over against 35 minutes spent by men, women spent about 4 hours, or eight times as much, an indication that even today women bear the major burden. The survey showed that in 80% of households, cleaning, meal preparation, after clean-up and dishwashing is done by women.
<< 結婚と女性が職業を持つことに関する意識調査 >>  20(さい)以上(いじょう)男女(だんじょ)対象(たいしょう)にした調査(ちょうさ)によると、「結婚(けっこん)はしてもしなくてもどちらでもいいか?」という質問(しつもん)(たい)して、賛成(さんせい)結婚(けっこん)してもしなくてもよい)と(こた)えた(ひと)(やく)7(わり)反対(はんたい)結婚(けっこん)するべきだ)と(こた)えた(ひと)(やく)3(わり)いました。反対(はんたい)という意見(いけん)は60(さい)以上(いじょう)(ひと)(おお)()られました*1実際(じっさい)には、成人(せいじん)の7〜8(わり)(ひと)結婚(けっこん)をしています*2
 また、女性(じょせい)職業(しょくぎょう)()つことについての調査(ちょうさ)では、「女性(じょせい)職業(しょくぎょう)()たない(かた)がいい((やく)3%)」、「結婚(けっこん)するまで((やく)7%)」、「()どもができるまで((やく)10%)」、「ずっと(つづ)ける((やく)40%)」、「()どもができたら職業(しょくぎょう)をやめ、(おお)きくなったら(ふたた)職業(しょくぎょう)()つ((やく)35%)」という結果(けっか)()ています*1

〔 データ〕:

  1. 内閣府(ないかくふ)男女共同参画社会(だんじょきょうどうさんかくしゃかい)(かん)する世論調査(よろんちょうさ)平成(へいせい)16(ねん)11(がつ))」
  2. 厚生労働省(こうせいろうどうしょう)人口動態調査(じんこうどうたいちょうさ) 平成(へいせい)14(ねん)
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Survey of Attitudes Concerning Marriage and Women Working

According to a survey taken of men and women twenty years old and above, to the question, "Do you think it's all right to get married, but it's also all right not to get married?" 70% answered "Agree" (either one is all right) and 30% answered "Do not agree" (should get married). The negative opinion was expressed by many above the age of 60. In fact, 70 ? 80% of all adults are married.
Results of the survey concerning women working revealed: "Women ought not to have a job," (appx. 3%), "O.K. to work before getting married" (appx. 7%), "O.K. to work before having a child" (appx. 10%), "O.K. to continue working" (appx. 40%), "Stop working when a child is born but go back to work as the child gets older" (appx. 35%).
<< 結婚スタイルの変化 >>  時代(じだい)変化(へんか)につれて、結婚(けっこん)(かん)する(かんが)(かた)多様化(たようか)しています。それに(ともな)って、(あたら)しいことばも()まれてきています。(たと)えば、DINKSはDouble Income No kidsの(りゃく)()どもを()たない共働(ともばたら)夫婦(ふうふ)()し、1990(ねん)ごろから(あたら)しいライフスタイルとして都市部(としぶ)中心(ちゅうしん)定着(ていちゃく)しています。また、「非婚家族(ひこんかぞく)」や「週末婚(しゅうまつこん)」などさまざまな結婚(けっこん)のスタイルはテレビドラマのタイトルとしても登場(とうじょう)しています。「週末婚(しゅうまつこん)」は、夫婦(ふうふ)(とも)一緒(いっしょ)()らせる(ちか)場所(ばしょ)()みながら、平日(へいじつ)(おっと)(つま)自分(じぶん)()りているアパートなどで生活(せいかつ)し、週末(しゅうまつ)だけ2(ふたり)一緒(いっしょ)生活(せいかつ)する結婚(けっこん)スタイルを(えが)いたもので話題(わだい)をよびました。 [ Show English >> ]

Change in Marriage Style

Ideas about marriage diversify in keeping with change in times. Along with these changes, new language expressions are coined. A current term is DINKS, an acrostic for "Double Income No Kids," meaning a working couple with no children, to designate a new life-style that has taken root in urban areas since around 1990. Appearing as titles of TV drama are variety of marriage styles like "Hikon-kazoku" (meaning: positive commitment to living singly) or "Shumatsu-kon" (weekend marriage). "Shumatsu-kon," a current topic of conversation, indicates couples who establish a place nearby which they can share together, while on weekdays each lives in their own apartment and only on weekends live together as husband and wife.
<< Notes >>  結婚観(けっこんかん)idea [view] of marriage // view on marriage
 独身(どくしん)bachelorhood // bachelorship
 社会進出(しゃかいしんしゅつ)advance into society // social evolution
 家事(かじ)household duties
 育児(いくじ)child management // child rearing // child-care
 両立(りょうりつ)[スル]−combine the two
 負担(ふたん)[スル]−burden // burden share
 疑問(ぎもん)quaere // query // question
 役割分担(やくわりぶんたん)division of roles // segregation of duties // sharing of roles
<< Homework >> (つぎ)質問(しつもん)(こた)えなさい。
  1. 下線部(かせんぶ)[*1]半人前(はんにんまえ)とはどんな意味(いみ)(かんが)えなさい。
  2. 下線部(かせんぶ)[*2]一人前(いちにんまえ)とはどんな意味(いみ)(かんが)えなさい。
  3. 非婚(ひこん)」と「未婚(みこん)」の(ちが)いは(なん)ですか。
  4. 日本(にほん)(ふる)結婚観(けっこんかん)では女性(じょせい)役割(やくわり)(なん)ですか。
  5. どうして結婚(けっこん)したくない(わか)女性(じょせい)()えているのですか。
  6. 現代(げんだい)(わか)日本女性(にほんじょせい)結婚相手(けっこんあいて)にしたい男性(だんせい)はどのような(ひと)だと(おも)いますか[本文(ほんぶん)内容(ないよう)から判断(はんだん)しなさい]。
  7. (いま)から60(ねん)ほど(まえ)日本(にほん)ではどのようにして結婚相手(けっこん)(さが)した(ひと)(おお)かったですか。
  8. 2003年度(ねんど)調査(ちょうさ)によるとお見合(みあ)いで結婚相手(けっこん)()つけた(ひと)はどのぐらいいますか。
  9. 週末婚(しゅうまつこん)」とはどのような結婚(けっこん)スタイルですか。
  10. あなたの理想(りそう)とする結婚(けっこん)スタイルはどのようなものですか。[自分(じぶん)(かんが)えを()きなさい]